« 戻ってきました | トップページ | コンポスト冬バージョン »

2005年10月11日

サンダルウッド

 ままりん入院の連絡を貰った時点で、私たちに出来ることも残された時間も、
とても少ないとすでに知らされていたので、鞄の中にオイルを1本入れて行きました。
精油をブレンドしたホホバオイルで、ハンドマッサージをしようと思ったのです。

 ブレンドは、ラベンダーをメインに、ティートゥリーを少し。
安眠やリラクゼーションに加え、自己免疫が少しでも活性しないかと思ったので。
 そしてサンダルウッド…白檀も少しだけ。これはお香にも使われるものです。
甘い香りで、喉や皮膚の乾燥にも効き、リラックスの効果もありますが、
もうひとつ、「ありのままの自分を受け入れる」というキーワードがあるんです。
これから旅立つままりんが、少しでも穏やかで安らかに眠れるようにと考えたんです。
 熱いお湯で絞ったタオルで、手のひらを温めついでに皮膚を軟らかくし、
両手でオイルを温めてままりんの手を包み、いろんな話をしながら優しく撫でました。
同じオイルで、筋を痛めていた弟の手首や、ぱぱりんの膝もマッサージしました。
 初七日とは亡くなった本人が、そして四十九日とは残された人たちが、
それぞれが心の区切りをつける日だ、とどこかで聞いたことがあります。
それまではこのオイルで痛む所を撫でつつ、少しだけしんみりしていようと思います。

|

« 戻ってきました | トップページ | コンポスト冬バージョン »

コメント

とても優しいお別れですね。
お母様を包み込んだ、サンダルウッドの香りが、
今はお母様の香りになって、皆さんを包んでいるようですね。
私と主人の母との、お別れの時の思い出は、
アイスクリームの香りと「星に願いを」のオルゴールでした。
先月末は、その義母の七回忌でした。
今でもまだ、アイスクリームに切なくなります。

投稿: 花 | 2005年10月12日 午前 01時06分

記憶の扉を開く鍵って結構意外なものだったりしますよね。先代ぼうずとのエピソードもそうです。お別れの記憶もそうですが、なんて事のない日常の一こまが、ごくありふれたものをきっかけに鮮やかによみがえったりして、懐かしくなったり切なくなったり。
それを繰り返しながら、全てはゆっくりと時間をかけて、優しい思い出に変わっていくんでしょうね。四十九日まではまだ少し時間がありますので、正々堂々と、くよくよしたり、めそめそしたりしていようと思います。

投稿: cue | 2005年10月12日 午前 03時28分

cueさんらしい思いやりのこもったお別れですね。
私が母を見送ったのは、もう24年も前のことになりましたが、
未だに思い出すと涙がつき物。でも涙を伴ってはいても、
それは優しいものに変わってきたような気がします。
父のときは、これで二人ともいなくなってしまったという喪失感が大きくて、
半年めそめそしていました。不思議なことに、その半年の節目の後
すーっと心が落ち着きました。

それぞれに別れを受け入れるのに必要な時間というのは
違っているのかもしれません。
cueさん、無理に我慢されるようなことなく、泣きたい時は思いっきり
涙を流してくださいね。

投稿: ポージィ | 2005年10月12日 午前 10時06分

喪失感…そうですねー。これが思った以上に大きかったのに我ながら少し驚いています。でも、傷のあるリンゴの方が甘いっていうから、それに期待しているところでもあります。
そういえば葬列の中で、弟が、ハンカチサイズのハンドタオルで何度も目をぬぐっているのをぼんやり眺めながら、「男が人前で泣いていいのは財布を落とした時とおふくろさんが死んだ時だけだ」っていうのを思い出していました。

投稿: cue | 2005年10月13日 午前 03時23分

cueさん、ご無沙汰しております。
お母様のお話にとても驚きました。
辛く寂しい思いをされてあることでしょう・・
家族って、いつもそばにいるような錯覚をおこしますが、お別れもあるんですよね。
でも、きっとまためぐり合えると、私は信じています。
私の好きな言葉に「生も歓喜、死も歓喜」というのがあります。また新しい旅立ちのために
人は死んでいくのだと思います。

お母様はいつもcueさんのそばにいて
見守って下さってることでしょう。

なんだかありきたりのことしか言えず、
ごめんなさい。

先日、アロマ教室へ行った際に、
ハンドマッサージを習ったのです。
とても気持ち良かったです。
サンダルウッド、今度試してみます。

お母様も、cueさんのハンドマッサージに
心癒されたことでしょうね。
ご冥福をお祈りします。

投稿: 花縁 | 2005年10月14日 午後 12時20分

ハンドマッサージって、いいと思いますよ。
手と手なら、普通に触れ合う事もできるし、親密なコミュニケーションを取る事もできるし。
肉親でも、ちょっと親しい人でも、それほどでもない人でも、服を着たままで出来るし人前でもさほど気になりませんし。
それに、さりげなくお別れの握手も出来たし。多分そのつもりだったんじゃないかな、何も言わなかったけど、最後のマッサージが終わる時、ままりんはぎゅっと私の指を握り返してくれたんですよね。

投稿: cue | 2005年10月15日 午前 03時10分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/37357/6347150

この記事へのトラックバック一覧です: サンダルウッド:

« 戻ってきました | トップページ | コンポスト冬バージョン »